2011年6月8日水曜日

iCloudってどんな雲?-WWDC 2011レポート

引き続きAppleの新サービスについてご紹介します。
夢いっぱいのiCloudの紹介です。

Q. iCloudってなに?
A. インターネット上に様々な自分のデータを保管し、複数の端末で同じ情報を共有することが出来るサービスです。
従来のフォルダやファイルといった構造で管理するのではなく、「写真」「メール」「カレンダー」など、それぞれデータの特性に合わせて管理されます。そのため、自分が持っている各端末ごとにデータの種類に合わせたアプリで活用する事ができます。それぞれのデータの元がパソコンやiPhone等のどこに入っているかとか特に意識すること無くiCloudがデータを保管してくれるので、パソコンに詳しくない人でも気軽に活用することが出来ると思います。
このサービスは「.mac」→「MobileMe」→「iCloud」と名称を変えて進化しています。

Q. いつから使えるの?
A. 今秋予定だそうです。

Q. なにができるの?
A.主なポイントは下記の通りです。 
自動で、様々なデータを、様々な端末に同期させることができるようになります。自分のデータをiCloudに置くことで自分の持っている端末が常に同じデータを持つ事が出来るのです。たとえばiPhoneで撮った写真が自動でパソコンに入ったり、友達の電話番号を登録したら全ての端末の住所録が更新されたり。いつも最新の状態で保たれます。
これからはパソコンでファイル管理するのではなく、大事なデータはインターネット上の自分専用スペースに置いて、自分の持っているあらゆる端末で同じ情報をみるような使い方がメジャーになってくるのではないでしょうか。

端末とは:ここではiPhone, iPad, iPod touch, Macパソコン, Windowsパソコン(Vistaか7)
データとは:ここでは音楽、写真、アプリ、本、カレンダー、連絡帳、書類など


保存容量と価格
5GBで無料

Photo Stream
写真を自動で同期する機能。
今までは、たとえばiPhoneで撮った写真をパソコンに取り込む時、パソコンとUSBケーブルでつないで取り込み、という作業が、これからは撮ったら自動的にiCloudに保存され、自分のパソコンなりiPadなり、様々な端末に自動的に配信されどこでも同じ写真がみる事が出来るようになる。

Apps & Books
購入履歴をもとに無料で再度ダウンロードすることが可能。また、新規に購入した場合、他の端末(iPhone,iPadなど)にプッシュでインストールできる。
現在β版として利用可能。
iBooksの場合、いずれかの端末で途中まで読んだ本を他の端末でみると、同じページから読み続けることが出来るし、ノートなどのメモも同じく自動でどの端末とも共有される。

Documents
Pages, Keynote, Numbersといった書類作成アプリで作った書類は変更した内容も他の端末と共有する事が出来るため、iPhoneで編集し、その続きをパソコンやiPadで引き継いで作業することが出来る。iCloudのAPIが公開されているため、今後いろんなアプリで同様の機能が搭載されていくかも。

Backup
設定内容や写真やビデオなどをWi-Fi経由で自動でバックアップ。変更のあった差分だけをバックアップするため時間もかからない。

Mail
iCloudを設定すると、無料の「me.com」アカウントが手に入る。これはインターネットがつながる場所ならどこからでも同じ内容にアクセスできるメール。

カレンダーと連絡先
共に全ての方法を持っている端末と同期でき、変更内容も共有される。
あ、あの予定表、パソコンには入力したけどiPhoneに入れるの忘れた!ということも無くなる。
カレンダーは他のユーザー、たとえば家族とも共有できる。
連絡先はWindowsの場合Outlookと同期できる。

iTunes in the Cloud
購買情報がiCloudで保存されるので、iPhoneで買ったものをパソコンでも使えたり2回購入する必要がない。
音楽はアメリカのみ対応、日本ではアプリやBooksの対応のみ。このデータは5Gの容量は消費しないので、いくらでも保存可能。あくまでアプリなどを丸ごと保存する訳ではなくiTunesからのリンク(購入履歴)のようなものになるため必要に応じてダウンロードするイメージに。
アメリカでは「iTunes Match」というサービスもあり、自分でCD等から入れた曲をiTunesの機能と同じサービス*で使えるように$24.99/yearでアップグレードできる。
*ライブラリに取り込んである音楽をスキャンして、照合するものがあれば256kbps AAC DRM-freeの音源にアップグレード出来る。1800万以上の曲数を誇るiTunesだからこそ魅力がある感じ。

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